平成24年 総会開催案内とスケジュール

春らしい季節が感じられるようになりましたが、会員の皆様にご健勝のとことと存じます。今年も技術士稲門会の総会は下記の要領で開催することとなりました。
今年の講演会は、警察大学校教授の樋口晴彦先生をお招きして、「成功と失敗の分岐点」と題して、ご講演をお願いすることになりました。また、同日の13時からはOBと学生向けの「技術士への誘い」を同じ部屋で開催します。これは3年前から当会が主催で実施している技術士の生き方を紹介する技術士説明会です。皆様の御関係者で該当しそうな方々には、ご参加の案内をお願い致します。
お忙しい中とは思いますが、ぜひご出席をお願い致します。
平成24年4月吉日
早稲田大学技術士稲門会会長 原田敬美

                                                    (記)
日 時:平成24年6月23日(土)15:00~18:30
場 所:早稲田大学理工学術院55号館N棟第1会議室(昨年と会場が異なります。)
東京メトロ副都心線 西早稲田駅下車(学内に直結)
議事次第:
13:00~14:40 公開セミナー:「技術士への誘い」 技術士の生き方、技術士資格の説明会
15:00~15:30 総会:会長挨拶、技術士稲門会総会(14:30受付開始)
15:30~16:45 公開講演会
演 題:「成功と失敗の分岐点」
講 師:警察大学校警察政策研究センター教授 樋口晴彦氏
17:00~18:30 懇親会
参加費:講演会2,000円、懇親会4,000円(学生会員はすべて無料)
申込先: where to contactの岡までお申し込みください。
お時間があれば、技術士説明会からご参加ください。(無料)

 参加費は、できるだけ事前に下記の郵便局もしくは銀行口座にお振り込みください。なお、年会費は2,000円です(学生会員は無料)。振込金額は下記のとおり取り扱います。
年会費、講演会費、懇親会費をまとめて振り込む場合:      8,000円
講演会費、懇親会費(年会費振込済の方)をまとめて振り込む場合:6,000円
年会費、講演会費をまとめて振り込む場合:           4,000円
年会費のみを振り込む場合:                  2,000円
郵便局の場合:口座番号 00130-4- 372225
口座名 早稲田大学技術士稲門会
銀行の場合:みずほ銀行飯能支店(店番号303)
口座番号 2002411
口座名 技術士稲門会 (早稲田は付きません)       以上

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フルブライト交換留学60周年記念シンポジウムのご案内

フルブライト交換留学60周年記念シンポジウム
日時:5月26日(土)10時から17時半
場所:津田ホール(千駄ヶ谷駅前)
内容:2010年ノーベル賞受賞者根岸英一氏基調講演
   その後、中学生、高校生との対話、午後は女性の社会参画、日米の課題
申し込み:無料公開ですが、事前申し込みが必要です。
http://www.fulbright.jp/60th/index.html

原田敬美がフルブライト同窓会会長で本事業の実行委員長を兼務で務めております。

ノーベル賞の研究に関心をお持ちの方、根岸さんに関心をお持ちの方、化学分野に関心をお持ちの方、日米の交流に関心をお持ちの方、周囲でアメリカに留学に関心をお持ちの方がいる、など、歓迎です。

原田敬美
技術士稲門会会長、フルブライト同窓会会長
1972年理工、建築卒、1974年修士修了
技術士(建設)、博士(工学)、一級建築士

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平成24年4月会長挨拶

ニューヨークタイムズと日本の一般紙における技術記事の違い
 正確な記憶はありませんが、1990年代後半からニューヨークタイムズをインターネットで読み始めました。夕方の4時頃配信があります。ニューヨーク時間は同日の早朝の5時頃(夏時間と冬時間で異なりますが)ですから、ニューヨーカーよりも早くニューヨークタイムズを読めることになります。
 ニューヨーク発のニュースがNHKの朝のニュース番組で放送されますが、NHKニュースよりも早くニューヨーク発のニュースを知ることができます。
 ところで、紙面の構成です。日本の一般紙は、ご承知のとおり、一面は国際、政治など、2面以降は経済、スポーツ、地域(東京なら都内版)、最後は社会面という内容です。
 ニューヨークタイムズなどアメリカの新聞の構成は日本の新聞と異なります。最近は現物を見ていませんが、記憶では、第一面に、まず地域のニュース、次に、国内、国際、政治、経済、スポーツ、芸術というような構成だったと思います。
 インターネット版では、トップニュース、世界、国内、政治、技術、芸術、ニューヨーク地域、論説という構成です。驚きは「技術」、「芸術」という分類があることです。建築デザインと建築技術を生業にする立場からはニューヨークタイムズに興味をそそられます。
 日本の一般紙では、「技術」、「芸術」は日曜版とか特別編集の場合にしか見られません。
 ニューヨークタイムズの「技術」面は、さながら日刊工業新聞か建設工業新聞かと見間違うほどです。ちなみに某日の「技術」面の項目を見ると、マイクロソフト、ノキア、携帯電話、情報通信技術などの記事が満載でした。
 日本では「技術」「芸術」は専門分野であり、オタク的にみられている分野かと思いますが、ニューヨークタイムズを読む限り、アメリカでは技術、芸術が日常生活の中で論じられています。
 技術大国の日本です。アメリカ以上に技術の話題が一般紙で普通に報道され、一般の読者が技術について、普通に世間話の話題にするようになればと念じております。

技術士稲門会会長 原田敬美
1972年建築学科卒、1974年修士修了
技術士(建設)、博士(工学)、一級建築士
元早稲田大学理工学総合研究センター客員研究員
元早稲田大学国際部同窓会長

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平成24年3月会長挨拶

日米研究体制の違いの本質

 讀賣新聞3月17日の一面「列島再生:新たな国土づくり」で世界的な大学連携の紹介がありました。政府の研究を支える体制の問題提起、日本の大学の研究体制に関する問題提起がされました。
 私は、日米の大学で学んだ体験を通して、どなたも書いていない課題を提起します。双方の根本的な違いの本質を理解することであり、日本の大学批判、問題指摘の類ではありません。
 キーワード風に言うと、「相撲部屋」と「プロレス興行(あるいは野球でもよい)」の違いです。大学研究室含め、日本の社会は相撲部屋に例え、アメリカをプロレス(野球)興行に例えると分かり易いです。
 外国人が相撲に参加する際、相撲部屋に弟子入りさせられ、親方、先輩からげんこつ含め徹底的にしごかれ、日本人以上に日本語がうまく話せるようになり、日本式生活の中で相撲の稽古に励むことになります。
 プロレス(野球でも)では、能力あればどこのリングにでも参加でき、英語を話せなくても、陽気で親切な仲間が(もちろんライバルではあるが)支えてくれ、技を教えてもらい、上を目指し頑張ります。
 メジャーリーグから帰ってきた新庄選手は、「英語はどの程度上達しましたか?」の記者の質問に「How are you doing?程度は覚えたよ…」でした。恐らく、失礼ながら、イチローも松井の英語力もその程度と思います。
 メジャーのチームで先輩達から、英語を覚えさせるためのシゴキや鉄拳制裁はありません。アメリカには、そもそも先輩・後輩という実態、概念がありません。全てファーストネームで呼び合います。教授に対しても同様です。
 日本の大学では、研究室制度で、研究室に属すことを義務付けられます。相撲部屋の徒弟制度と同じです。教授は親方であり、先輩、後輩の関係は厳然としています。あまり自由な討論をする環境ではないと思います。
アメリカの大学には研究室制度がありません。プロレス興行と同じで、どこのリングに上がっても、自由選択です。教授など研究リーダーはいますが、親方ではありません。討論は自由ですし、また、討論が重要視されます。
日本の大学では、卒論生として研究室に在籍を義務付けられ、もし、大学院に進学する場合、修士課程、博士課程も同じ研究室に在籍することが義務づけられます。相撲でも同じ相撲部屋の在籍が義務付けられます。
アメリカでは、学部を卒業すると、一度社会人を経験し、それから学部と異なる大学の修士課程に入り、さらに、社会で実務を積み、必要と思えば、また、異なる大学の博士課程に入ります。
日米の大学には、以上のような本質的な違いがあります。日本の大学制度は変わらないでしょう。変えられないでしょう。第2次大戦後のマッカーサーのような人物が現れない限り。
 私は、日本の大学は問題があり、アメリカの大学は優れているという主張をしているのではなく、日本には、相撲文化があり、外国人が憧れ、相撲とりになるために来日する意欲ある若者がそこそこおります。
 アメリカの大学の評価軸と比較したら、負けるに決まっております。相撲文化を育てるような気持で、日本の方式の研究運営を進めたらよいと思います。
相撲協会全体が相撲取りの面倒みるような体制があります。素晴らしいです。
 教授(親方)が、就職先を探してくれ、斡旋をしてくれます。場合により婚活のお見合いや仲人もやってくれます。アメリカの大学にはないことです。家族的なところがあります。
そうした違いを認識しないと、一面的にどちらが良いということはできません。一方、相撲部屋とプロレス(野球)方式の並立を考えないと、欧米志向の海外の人材は日本に来ませし、欧米志向の日本人はアメリカの大学に流出します。

技術士稲門会会長、
技術士(建設)、博士(工学)、一級建築士
1972年建築卒、1974年修士卒
元早稲田大学理工総研客員研究員
元早稲田大学国際部同窓会長
(フルブライト同窓会会長)

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平成24年2月会長挨拶

防災と技術監査

1月、東京26市の監査委員約90名を前に研修会講師を務めました。
その話題の一つに、防災と技術監査について話してほしいという要望がありました。
各県、各自治体は、予算をかけ、防災計画を策定しています。また、防災施設を建設しています。
監査委員は、予算の執行について、仕事の意義、質、内容、効果などについて、監査し、適切かどうか評価をし、市長と議会に報告し、公表します。
昨年の東日本大震災の現実を見ると、結果論ですが、酷な表現ですが、各自治体の防災計画や防災施設建設に問題があったということになります。
防災計画の発災想定が適切か、被害想定が適切か、避難計画が適切か、行政の復旧計画が適切かなど、おそらく監査対象外だったと思います。
監査委員は、多くが、公認会計士か税理士、あるいは、弁護士等の資格者です。会計が中心となりますので、会計、法律分野の専門家が就任します。
監査委員が技術のことは素人だから監査しません、できませんでは困ります。技術士等専門家を活用し、代理で監査してもらえば良いことです。
技術士の重要な活動分野です。

原田敬美
技術士稲門会会長
技術士(建設)、博士(工学)、一級建築士
72年建築学科卒、74年修士修了
元早稲田大学国際部同窓会会長
元理工総研客員研究員

追伸
フルブライト同窓会長を努めております。フルブライト留学生が発足して本年60周年を迎え、5月26日(土)記念事業を開催します。2010年度ノーベル賞受賞者根岸英一先生に基調講演をお願いしております。無料公開です(事前予約制)。ご関心ある方、ご出席ください。チラシは4月上旬にできますので、改めてご案内します。
先日根岸先生とお目にかかり打ち合わせをしました。留学談議と日米の大学研究体制の違いについて大いに議論が盛り上がりました。

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平成24年新年会長挨拶

あけましておめでとうございます。
技術士稲門会会員の皆様にはお健やかに新年をお迎えになられたこととお慶びを申し上げます。
 本年も皆様のご協力で技術士稲門会の更なる発展を図りたいと思います。
 総会、勉強会、見学会、母校との連携、他大学技術士会との連携など様々な企画を進めたいと考えております。
会員の皆様からもご意見ご提案をお待ち申し上げます。
 皆様のご健勝、ご活躍をお祈り申し上げます。

平成24年新年
技術士稲門会会長
原田敬美
技術士(建設)、博士(工学)、一級建築士
72年建築学科卒、74年修士修了
前港区長、元早稲田大学国際部同窓会会長、元理工総研客員研究員

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