技術士稲門会 2025年佐賀市見学会

 第51回技術士全国大会(熊本・九州沖縄)式典前日の10月25日(金)に、技術士稲門会の有志による佐賀市見学会を実施したので、ここに報告する。
 参加者は、下記のとおり全員で9名であった。本見学会には、佐賀県支部の多大なるご協力をいただいたので、ここにそのお礼と共に貴重なご縁に感謝したい。
・稲門会:原田敬美会長、木村 健幹事、山崎一正幹事、田吹隆明幹事、伊藤二朗会員ご夫妻、笹口裕昭幹事長(計7名)
・佐賀県支部:福岡 仁(さとし)県支部長(佐賀大OB)、大宅公一郎幹事(北海道大OB)(2名)
 見学先は、①佐賀市大隈重信記念館、②佐賀城本丸歴史館の2か所であった。
・大隈重信記念館(https://www.okuma-museum.jp/
 旧大隈邸の敷地に、大隈重信生誕125周年(昭和42年)に合せて築造された。大隈候の人生の偉業をたどりながら、高輪築堤(日本初の新橋-横浜間鉄道開業の際に造られた堤)の建造に関するものなど非常に興味深い資料が展示されている。1階の展示室では、大隈候の肉声の演説の録音が流れている。早稲田人でなくとも、明治の新時代を生き抜いた英傑の歴史に感銘を受けるはずである。
 記念館の隣には大隈候の生家がある。大隈候が生まれた天保以前の武家屋敷の面影をそのまま残す貴重な史跡である。館長の山口 浩氏は、1977年に政経学部を卒業した稲門であり、我々の見学を快く受け入れていただき、特に大隈重信の生家では詳しい説明を行なっていただいた。
 2階の勉強部屋の見学の時には大隈候の気分を味わうようにと、眠気防止のために大隈候が使ったと言われる丸太に額を打ち付けるよう勧めてくれ、額を打ち付けると大隈候が得た感覚を味わうことができ、楽しいひとときを過ごせた。
・佐賀城本丸歴史館(https://saga-museum.jp/sagajou/
 この本丸御殿は、天保6年の佐賀城大火災の後、佐賀藩第10代藩主 鍋島直正が天保9年に再建した本丸御殿を当時の図面や写真を基に再現されたものである(平成16年に開館)。
 鍋島直正以降も、明治新政府で6人の佐賀県人が、その後の総理大臣、外務大臣、文部大臣、大蔵大臣、法務大臣などの重職を務めている(佐賀藩の七賢人)。今回の見学時には、新政府で司法卿を務めた江藤新八の特設コーナーが展示されていた。
 本丸御殿の建物の中がそのまま展示施設になっており、建物の造りも非常に興味深く、明治維新という激動の時代の中心にいた大大名鍋島藩の権勢と歴史がよくわかる素晴らしい歴史館であった。
 我々稲門一行は、13時にJR佐賀駅に隣接する佐賀駅バスセンターで集合し、バスで上記2か所を見学した。15時過ぎに佐賀駅へ戻り、そこで解散ののち、熊本のウェルカムパーティー会場をはじめ、それぞれの目的地へと向かった。大変有意義で楽しい見学会であった。

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