平成24年2月会長挨拶

防災と技術監査

1月、東京26市の監査委員約90名を前に研修会講師を務めました。
その話題の一つに、防災と技術監査について話してほしいという要望がありました。
各県、各自治体は、予算をかけ、防災計画を策定しています。また、防災施設を建設しています。
監査委員は、予算の執行について、仕事の意義、質、内容、効果などについて、監査し、適切かどうか評価をし、市長と議会に報告し、公表します。
昨年の東日本大震災の現実を見ると、結果論ですが、酷な表現ですが、各自治体の防災計画や防災施設建設に問題があったということになります。
防災計画の発災想定が適切か、被害想定が適切か、避難計画が適切か、行政の復旧計画が適切かなど、おそらく監査対象外だったと思います。
監査委員は、多くが、公認会計士か税理士、あるいは、弁護士等の資格者です。会計が中心となりますので、会計、法律分野の専門家が就任します。
監査委員が技術のことは素人だから監査しません、できませんでは困ります。技術士等専門家を活用し、代理で監査してもらえば良いことです。
技術士の重要な活動分野です。

原田敬美
技術士稲門会会長
技術士(建設)、博士(工学)、一級建築士
72年建築学科卒、74年修士修了
元早稲田大学国際部同窓会会長
元理工総研客員研究員

追伸
フルブライト同窓会長を努めております。フルブライト留学生が発足して本年60周年を迎え、5月26日(土)記念事業を開催します。2010年度ノーベル賞受賞者根岸英一先生に基調講演をお願いしております。無料公開です(事前予約制)。ご関心ある方、ご出席ください。チラシは4月上旬にできますので、改めてご案内します。
先日根岸先生とお目にかかり打ち合わせをしました。留学談議と日米の大学研究体制の違いについて大いに議論が盛り上がりました。

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